図書紹介

2015/11/19

『未来を変えた島の学校』 山内道雄・岩本悠・田中輝美著

未来を変えた島の学校
ミニライブラリー まめとしょにある本をご紹介します。

今回紹介する本は、山内道雄・岩本悠・田中輝美著『未来を変えた島の学校』(2015年/岩波書店)。
この本は、過疎で廃校寸前の隠岐島前高校を、全国・海外からも志願者が集まる学校へ生まれ変わらせた取り組みを紹介しています。隠岐島前三町村(海士町、西ノ島町、知夫村)にとっては、高校が存続することが地域経営の急所であることから、高校の魅力化のために島の外から岩本悠さんを引き入れます。しかし 高校というのは県立なので、市町村が手を出せるところではなく、岩本さんは四面楚歌、五里霧中、七転八倒なかで苦しみます。そんななかから、「ヒトツナギ」「地域学」「公立塾」「夢ゼミ」「島留学」といった独自の取り組みで、グローカルな人材を育てようとします。
この本は、感動的な物語でもあり、これからの未来を考える上でもとても参考になる本です。ぜひ、お勧めいたします。